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2023年10月定例会

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時代小説家/江戸料理・文化研究科の車浮代先生をお招きし、                 「江戸のメディア王 蔦屋重三郎に学ぶビジネスのヒント」というテーマでお話しいただきました。

大小暦 

江戸時代の暦は「太陰太陽歴」、暦の売買も幕府に厳しく管理されていました。月の満ち欠けで、30日の月を「大の月」、29日の月を「小の月」とし、月々を認識。掛売りが基本の時代、月末の支払いは人々にとって重要なことでした。ゆえに、暦は大小の月がわかればいいのですね。                

        ▲ 大小暦   出所:旧暦と暮らす「ほぼ日」の12か月

大小暦づくりの競い合いから錦絵が誕生し、のちに葛飾北斎や歌川広重などを輩出しました。

三大江戸土産①錦絵、②浅草のり、③野菜の種 錦絵は、かけそばから天ぷらそば一杯までの価格、一枚400円〜1,500円ぐらいで買えたそうです。

土産に共通するキーワードは、「軽い」です。移動は歩きですものね。

メディア王蔦屋重三郎

吉原に生まれ、引手茶屋「蔦屋」を営んでいた「喜多川氏」の養子となります。引手茶屋を間借りして貸本屋を開きます。吉原の案内書である「吉原細見」の編集者に抜擢。吉原細見は妓楼の得意先しか、もらえないカタログ。吉原の繫栄に貢献しました。その後に版元となり、歌麿、北斎を世に出した天才。当たり前に使われている「次号予告」は、蔦重のアイディアから生まれたもの。江戸時代から現代に受け継がれていることに、驚きました。蔦重のビジネスのエッセンスを学び、明日への糧としたいです。ご講演いただき、ありがとうございました。

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