本年度のネリマ水曜会セミナーを７月10日、医療法人山柳会塩味病院リハビリテーション科言語聴覚士の菅野美穂様をお招きし練馬区民・産業プラザ研修室にておこないました。
テーマは「高脳機能障害ってどんなもの」サブタイトルとして「地域密着型病院の語学聴覚士の視点から」。脳血管疾患によって生じる高次脳機能障害に対して努力不足やさぼっている、馬鹿になったなど当事者の責任にされがちで、社会復帰を妨げる現状非常に大きな要因となっています。特に働き盛りの時に高次脳機能障害が後遺症として残ると就労にも関わるため、人生設計そのものが大きく影響をされてしまいます。
地域医療の視点からでは実際の現場（病院施設内）での患者さんとのやりとりを録音したデータをもとに、疾患の発症直後から、時間をかけて改善していく様子の説明をいただきました。脳機能障害で自分自身を制御できいなくなった患者さんの気持ち、それに対しカウンセリングを行う側の姿勢や気持ち。かなり現実感的で課題の残る内容でした。
私は今回のセミナーに参加し、高次脳機能障害と言う言葉自体を恥ずかしながら知りませんでした。誰しも病気など何時、どこで起こるかなどわからない。もし自分がなってしまった場合、家族や仲がいい友達に起こってしまった時。人に命に係わる重いテーマでしたが勉強になりました。
